未来はみんなでつくろう 社会福祉法人愛寿会

未来に向けた地域連携

社会福祉法人愛寿会は、50年にわたり地域福祉を支えてきました。その挑戦は、超高齢社会において地域と共に成長し続ける福祉の先行モデルです。愛寿会は、地域住民や他法人、行政との連携を深めながら「利用者本位のサービスの実践」「専門性の活かせる職場づくり」そして「地域社会との協働と貢献」という3つのモットーを掲げ、地域福祉の担い手として新たな挑戦を続けています。いま愛寿会の100年先に通じる道をつくる挑戦がはじまっています。愛寿会の未来に向けた地域連携を追っていきます。

インタビュー

愛寿会の防災活動を通じた地域連携の取り組みを法人事務局長 久保倉正二様にお聞きしました。

未来に向けた地域1 連携地域との連携

できないことは、みんなでやろう

愛寿会は、地域福祉を支えるために、地域住民や行政、他の福祉法人と連携し、地域全体の福祉力向上に貢献しています。

地域住民との連携

愛寿会は、設立当初から地域の有志や住民と協力し、施設の運営を支えてきました。地域住民による愛寿会後援会が発足し、地元の支援を受けながら活動を継続・発展させています。福祉体験学習や地域交流イベントを通じて、地域住民とのつながりを深め、福祉の意識を高める活動も行っています。

行政との連携

北杜市との委託事業や認知症グループホームの開設など、行政との協力により、地域ニーズに柔軟に対応。山梨県教育委員会とも連携し、福祉研修を行っています。また、北杜市包括支援センターや社会福祉協議会と連携し、在宅生活が困難な高齢者の入所支援を実現しています。

他法人との連携

他の社会福祉法人とも連携し、共同で地域の福祉活動を展開しています。具体的には、複数の福祉法人が協賛して地域の花火大会を開催するなど、住民の交流の場を提供し、地域全体の活性化に貢献しています。法人間での職員交流や情報共有を通じて、適切な施設利用やサービスの質の向上を図る取り組みも進めています。

未来に向けた地域2 次世代との連携

その先に、可能性を広げよう

愛寿会は、中学校や幼稚園などの教育機関とも連携し、福祉の心を育てる取り組みを積極的に進めています。福祉の現場における体験学習を通じて、若い世代に福祉の重要性や地域とのつながりを実感させています。

中学校との連携

愛寿会は30年以上にわたり、中学生や高校生を対象にした福祉体験学習を実施しています。この体験学習は、仁生園のデイサービスセンターなどで行われ、生徒たちは高齢者とのふれあいを通じて、介護や福祉の現場を学びます。また、職員による事前学習も行われ、福祉の基本的な考え方や高齢者への配慮などを学んだ上で体験に臨むことで、より実りのある学びが提供されています。
生徒たちは実習を通して福祉の仕事に対する理解を深め、将来の進路として福祉分野への興味を抱くきっかけにもなっています。

保育園との連携

また、愛寿会は保育園や小学校と連携し、地域のイベントや交流活動を通じて高齢者と子どもたちのふれあいの機会を設けています。運動会などのイベントでは、愛寿会の利用者と子どもたちが一緒に過ごし、高齢者にとっての喜びや活力となっています。核家族化が進む現代において、子どもたちにとっても高齢者とのふれあいは貴重な体験であり、多様な世代との交流を通じて福祉の心を育む場となっています。
これらの活動を通じて、愛寿会は次世代に福祉の価値を伝えるとともに、地域全体で福祉を支える意識の醸成を図っています。

未来に向けた地域3 人材育成

まかせられる人を、つくる

愛寿会は、次世代に福祉の心を引き継ぐため、さまざまな取り組みを行っています。研修・実習の場の提供、新任教員や新入社員に福祉研修の提供、そして職員の専門性向上、ICTの活用、外国人技能実習生の受け入れ等。地域社会の未来を支え、次世代に福祉の理念と実践を引き継いでいきます。

1. 福祉体験学習の提供

愛寿会は、地元の学校と連携して中高生を対象とした福祉体験学習を30年以上続けています。この体験を通じて、若者たちが高齢者や障害者と直接触れ合い、福祉の重要性や現場の実情を肌で感じてもらいます。これにより、福祉に対する理解を深め、次世代に福祉の心を育んでいきます。

2. 研修や実習の場を提供

地域の教育機関や企業とも協力し、学生、新任教員や新入社員を対象とした福祉研修を実施しています。これにより、福祉の重要性や専門的なスキルを学ぶ機会を広げ、福祉に関心を持つ人材を育成しています。これらの研修を通じて、次世代のリーダーたちが福祉の現場で活躍できるよう支援します。

3. 職員の専門性を高める教育環境

愛寿会では、現在の職員が専門性を高め、次世代のリーダーとして成長できるよう、定期的な研修やスキルアップの機会を提供しています。職員が長く働き続けられる環境を整えることで、次世代に福祉の知識や技術を引き継ぎ、愛寿会の価値を未来へ繋げます。

4. 地域連携による人材育成

地域との連携を強化し、次世代の福祉人材を育成するための取り組みも行っています。福祉体験を通じて育った若者が、いずれ愛寿会に就職し、地域社会を支える新たな力となることを目指しています。また、職員同士や他の福祉法人との連携を深めることで、地域全体の福祉の力を底上げし、若い世代に継承します。

5. グローバルな視点での人材育成

外国人技能実習生の受け入れを積極的に行い、多文化共生を推進しています。これにより、次世代に向けて国際的な視点を持った福祉人材の育成を図り、グローバルな社会に対応できる組織づくりを目指しています。 これらの取り組みを通じ、愛寿会は福祉の理念と実践を次世代に引き継ぎ、地域社会の未来を支える力となっていく予定です。

未来に向けた地域4 花火大会

新しい希望を灯す

夜空に広がる花火は、私たちが共に乗り越えた困難の象徴であり、新しい未来への明るい光となりました。

愛寿会が開催した花火大会は、ただの地域イベントではありません。コロナ禍で制約が多い中、愛寿会と近隣の福祉法人が協力し、地域住民に喜びと希望を届けるための取り組みとして始まりました。 夜空に広がる花火は、私たちが共に乗り越えた困難の象徴であり、新しい未来への明るい光となりました。久しぶりに集った地域の皆さんが笑顔を交わし、その輝きを共に見上げた瞬間、私たちの心に再び希望の灯がともされました。この一歩が、輝かしい未来へと続いていくことでしょう。

愛寿会の概要

社会福祉法人 愛寿会
法人名
社会福祉法人 愛寿会
所在地
山梨県北杜市長坂町小荒間菅間1293番地
理事長
小宮山 光彦
設立年
昭和47年(1972年)

事業内容

1.仁生園(高齢者福祉)
 ・指定介護老人福祉施設
 ・指定短期入所生活介護事業所
 ・指定通所介護事業所
 ・指定認知症対応型共同生活介護事業所
 ・指定居宅介護支援事業所
2.第二仁生園(障害者福祉)
 ・施設入所支援
 ・生活介護
 ・短期入所

理念・方針

●高齢者・障害者の福祉ニーズに応え、特色ある「選ばれ、愛される」施設を目指す。
●「利用者本位のサービスの実践」、「専門性の活かせる職場づくり」、「地域社会との協働と貢献」という3つのモットーを掲げ、地域の福祉拠点としての役割を果たしている。

理事長メッセージ

未来は、みんなでつくろう

一人ひとりが支え合い、心を寄せ合うことで、私たちは安心して暮らせる未来を築いていける。愛寿会が掲げる「利用者本位のサービス」「専門性を活かせる職場づくり」「地域社会との協働と貢献」というモットーは、ただの言葉ではありません。それは地域と共に歩む決意です。誰かのために手を差し伸べ、喜びや悲しみを分かち合う、その小さな一歩が未来を大きく変えていく。私たちは、一つの灯火となり、みんなで希望に満ちた未来をつくり上げましょう。

戻る
ページTOP