岡崎市のオクオカ(市の東部地区で「岡崎の奥座敷」とよばれる額田エリアを含む中山間地域)で戦後外地からの引揚者のお世話からはじまり、昭和27年に社会福祉法人 愛恵協会創立、昨年度70周年を迎えました。創設当時からの理念は変わらず、さまざまな形態で社会のなかで支援を必要とする方がたを支え続けています。
地域貢献の一環として、障がい福祉サービスで、中心地から離れた店舗もない場所において、高齢者や障がいがある方の見守りも兼ねた配食弁当サービス”てんじん弁当”を実施しています。
- 高齢者や障がい者向けの配食弁当サービス
- 農福連係を目指す授産体制、障がい者等 福祉施設で農作物の栽培・販売、自主製品の加工・販売
取組のきっかけ
市内に弁当事業所はいくつかあるものの、オクオカは広域であり採算がとれないこと、また、弁当配達だけに限らず高齢者や障がいがある方がたの見守りなどのサービスも提供できる配食弁当サービスがありませんでした。当法人で、新しく多機能型事業所を開設するにあたり、地域からの要望があった一人暮らし世帯等の安否確認も行う取組ができないか、という想いで自主製品を活かした”てんじん弁当”はスタートしました。
取組を行ってみて
過疎地での弁当配達事業は、社会福祉法人だけでなく、地域住民や福祉関係者など多くの方の協力が必要で、やりがいのある事業です。この事業を通じて、食事だけでなく、人との交流や生活の安心感を提供し、配達員と利用者の間には、笑顔や声かけ、会話などのコミュニケーションが生まれました。これは孤独や孤立に悩む方たがにとって大きな支えになっていると感じます。しかし、配達員の確保や教育、利用者の調理指導等、課題は多くあります。この事業は地域全体で支えあう社会福祉のあるべき姿だと感じています。
- 対象
- 岡崎市の東部域をエリアとする個人・企業(一部地域を除く)
- 費用
- 弁当(一般) 550円/1食
岡崎配食サービス350円/1食
※おかずのみは弁当から100円引き
- 実施年度
- 活動中